2024年3月号
Theme of this month
森林浴で
心も体もリフレッシュ
芽が一斉に芽吹く3月から4月にかけては、
昔から「木の芽どき」と呼ばれ、
心身の不調を起こしやすい時季として、特に体調管理に注意するよう言い伝えられてきました。
不調を起こしやすい「木の芽どき」
この時季に不調を起こしやすい
理由は、春は「変化が多い」季節であるためです。三寒四温といった気候の変化に加えて、卒入学、就職、異動、昇進など社会生活での変化も重なり、気がつかないうちに自律神経のバランスが乱れ、疲れやストレスの蓄積など不調を生じやすくなります。
そんな心身のバランスを崩しやすい「木の芽どき」におすすめなのが「森林浴」。森林浴を行うことで、フィトンチッドと呼ばれる樹木からの揮発成分が呼吸を通して体内に吸収され、心と体に様々な効果があることが科学的に実証されています。
森林浴で期待される効果
リラックス効果
森林及び都市を歩き、リラックス状態を測る実験を行ったところ、リラックス状態を示す副交感神経の活動が、都市に比べて約2倍上昇。
ストレスホルモンの減少
唾液中に含まれるコルチゾールというストレスホルモンが、森林浴後に13%減少。
免疫機能のアップ
森林浴により、免疫を司るNK細胞の活性が1日で27%、2日で53%上昇。
且つその効果は1か月間持続。
他にも、森林浴の健康効果について、国内外から多数の研究結果が出ています。
変化の多い春は、心安らぐ森林浴に出かけて、五感でゆったりと自然を感じてみませんか。意識的にリフレッシュの時間を取り入れて、心と体のセルフケアをしましょう。
(保健師:伊藤)
出典
管
理
栄
養
士
の
思
い
や
り
レ
シ
ピ
主 食
旬ならではの香りと食感
生ひじきの混ぜご飯
ひじきは乾燥が主流のため旬を感じにくいですが、3月から5月の暖かくなる季節に旬を迎えます。生ひじきは乾燥ひじきに比べて、ふっくらした見た目と柔らかくぷりぷりした食感が特徴です。ひじきには水溶性食物繊維が多く含まれ、腸内環境の改善や血糖値の上昇をおだやかにする効果、コレステロールの吸収を抑制する効果が期待できます。磯の香りをより感じられる生ひじきを、ぜひお召し上がりください。
1人分:エネルギー 392kcal
- たんぱく質 9.2g
- 炭水化物 77.3g
- 脂質 5.2g
- 塩分 1.3g
材料(2人分)
- ごはん 360g
- 生ひじき 80g
- にんじん 30g
- 油揚げ 1枚
- 油(炒め用) 適量
- 白ごま 適量
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ1
- しょうゆ 大さじ1
- だし汁 100cc
作り方
- 生ひじきを洗い汚れを取った後、10分程度ゆでる。
- 油揚げは細切りにし、熱湯をかけ油抜きする。
- にんじんは千切りにする。
- ゆでた生ひじき、油揚げ、にんじんを炒める。
- (4)に【A】を加え、時々かき混ぜながら中火で煮詰める。
- ごはんに(5)と白ごまを加え混ぜ合わせる。
ワンポイント
ひじきの煮物は、大豆の水煮と合わせてマヨネーズで和えてサラダに、鶏のひき肉と混ぜ合わせてつくねになど、主食、主菜、副菜と様々なアレンジが可能です。
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