検査項目比較表

Checkup

年に一度の健診から365日の健康管理へ

検査項目について紹介します。

検査項目

検査項目 検査内容 人間ドック 生活習慣病健診 一般健診A 一般健診B 雇入時健診
健康調査 既往症
日常生活状況
自覚症状
医師診察 一般診察・健康相談・指導
身体測定 身長
体重
BMI
体脂肪率
腹囲
眼科検査 裸眼矯正視力
眼圧
聴力検査 聴力(オージオ)
(250Hz~8,000Hz)

(1,000Hz・4,000Hz)

(簡易聴力)

(1,000Hz・4,000Hz)

(1,000Hz・4,000Hz)
大腸検査 便潜血(二日法)
尿検査 蛋白
ウロビリノーゲン
潜血
pH
比重
沈渣
血液検査 腎機能検査 尿素窒素
クレアチニン
eGFR
ナトリウム
カリウム
クロール
肝機能検査 総蛋白
アルブミン
A/G比
AST(GOT)
ALT(GPT)
LDH
ALP
γ―GTP
LAP
総ビリルビン
膵機能検査 アミラーゼ
脂質検査 総コレステロール
中性脂肪
HDLコレステロール
LDLコレステロール
non-HDLコレステロール
感染症検査 CRP
RF
HBs抗原
HCV抗体
梅毒検査 RPR
TPHA
糖尿病検査 ヘモグロビンA1c
空腹時血糖
尿酸検査 UA
一般血液検査 赤血球数
白血球数
ヘモグロビン量
ヘマトクリット値
MCV
MCH
MCHC・血小板
血小板
その他の
血液検査
血液型(ABO式・RH式)
血沈(1時間値・2時間値)
血清鉄
循環器系検査 血圧(最高・最低)
眼底(両眼)
心電図(安静時)
呼吸器系検査 胸部X線 正面
側面
肺機能 予測肺活量
努力性肺活量
1秒量
%肺活量
1秒率
ピークフロー
超音波検査 腹部超音波検査
消化器系検査 上部消化器X線(食道・胃・十二指腸)

健康調査

検査項目 解説
既往症 問診票にご記入下さい。診断の参考にいたします。
日常生活状況
自覚症状

医師診察

検査項目 解説
医師診察 医師との面談です。ご記入いただいた問診表をもとに診察・健康相談・指導を行います。

身体測定

検査項目 基準値 解説
身長 身長を測定します。
体重 体重を測定します。
BMI(体格指数) 18.5~24.9 基準値より高い場合は肥満傾向、低い場合は痩せ傾向と表します。
% FAT(体脂肪率) 体重に占める体脂肪の量を表しています。
腹囲 男性 85cm未満
女性 90cm未満
おへその位置でおなかのまわりを測ります。

眼科検査

検査項目 基準値 解説
裸眼視力 1.0以上 5m先のランドルト環という輪の切れ目が見えるかどうかを調べます。
矯正視力 1.0以上
眼圧検査 10~20 mmHg 眼圧が上昇し視神経障害を生じ、その結果視野の異常を来す場合があります。異常高値の場合は緑内障などの疾患を考え、専門医の診察が必要です。

聴力検査

検査項目 基準値 解説
250Hz 0~30 dB 人が一番よく聴きとることができるのは、話し声と同じ1000~3000Hzです。 高齢になるほど高音部(4000~8000Hz)が聴こえにくくなります。
1000Hz 0~30 dB
4000Hz 0~30 dB
8000Hz 0~45 dB
簡易聴力 正常

大腸検査

検査項目 基準値 解説
便潜血 【 - 】 便中の血液成分の有無を調べます。 消化管における出血(潰瘍、がん、大腸炎、痔)がおきると、血液成分が便の中に混じります。 便潜血陽性の場合は、大腸検査をおすすめします。

尿検査

検査項目 基準値 解説
尿蛋白 【 - 】 正常でも少量のタンパクは出ていますが、それ以上になると腎臓の病気や尿路系の疾患が疑われます。疲労や生理によるタンパク尿もあります。
尿糖 【 - 】 尿中に糖分が出現する場合を尿糖陽性と診断し、糖尿病の診断に重要です。
尿ウロビリノーゲン 【±・+】 これが増加するということは肝臓の障害が疑われますが、運動・飲酒・便秘などによっても増加することがあります。
尿潜血 【 - 】 血尿の多くは無症候性の血尿で問題ありませんが、腎や尿路の異常がある場合もありますので再検査でより詳しく調べる必要があります。
尿pH 5.0 ~ 7.5 食事によりかなり影響されます。
尿比重 1.005~1.030 低比重尿は尿崩症、高比重尿は糖尿病のほか、水分摂取不十分か喪失の多い場合 (高熱疾患、下痢、嘔吐など)にみられます。
尿沈渣 赤血球 尿中の血球・細胞・円柱・結晶・細菌等を見る検査です。 これらの状態を観察することは腎疾患の早期診断に役立ちます。
尿沈渣 白血球
尿沈渣 上皮細胞
尿沈渣 尿円柱
尿沈渣 尿細菌

腎機能検査

検査項目 基準値 解説
尿素窒素(BUN) 8~22 mg/dl たんぱく質が分解されるときにできる老廃物で大部分は尿中に排泄されます。この値が高値の場合、腎機能障害や脱水、消化管出血等が疑われます。
クレアチニン(CRE) 男性 0.0~1.0 mg/dl
女性 0.0~0.7 mg/dl
筋肉で作られる老廃物で、腎臓から尿中に排出されます。腎機能が低下すると排出が悪くなって血液中に貯まります。この値が高値の場合、腎機能障害が疑われます。
推算糸球体濾過量(eGFR) 60ml/分/1.73m2以上 腎臓にある糸球体がどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、クレアチニン値をもとに年齢・性別から算出します。慢性腎臓病(CKD)の早期発見・早期治療のための指標として注目されています。

肝機能検査

検査項目 基準値 解説
* 総蛋白(TP) 6.5~7.9 g/dl 血液中に含まれているさまざまなタンパクの総称です。 高度高値の場合、多発性骨髄腫、慢性肝炎、脱水症等が考えられます。 低値の場合ネフローゼ症候群、 栄養障害、 肝疾患、 炎症性疾患等が考えられます。
* アルブミン(Alb) 3.9 g/dl以上 総タンパクの中に一番多く含まれるタンパクの総称です。 高値の場合は脱水症、低値の場合肝疾患等が考えられます。
* A / G比 1.20~1.80 総タンパクのうちアルブミン以外のほとんどのものをグロブリンといい、そのアルブミン(A)とグロブリン(G)の変化を反映します。 高値の場合は腎疾患や免疫不全症、低値の場合は肝疾患や膠原病などの診断の目安にします。
AST (GOT) 0~30 IU/l 主として肝、筋細胞内、赤血球内に多く含まれる酵素で、これらの細胞の破壊によって血中に増加します。肝機能障害の診断に有効です。
ALT (GPT) 0~30 IU/l 肝臓に多く含まれる酵素でASTと同様にアミノ酸を作る働きをします。ASTよりも多く肝臓に含まれ、肝機能障害の診断に有効です。
* LDH 101~224 IU/l 心臓、腎臓、骨格筋に多く含まれる酵素です。 高値の場合肝疾患、心疾患や血液疾患等が考えられます。
* ALP (アルカリフォスターゼ) 93~344 IU/l 肝臓、胆嚢、骨、小腸に多く含まれる酵素です。 高値の場合、肝胆道疾患の指標としますが、肝胆道疾患以外の場合もありアイソザイムの測定が参考になります。
γ-GTP 0~50 IU/l 肝・胆道疾患の目安となる酵素です。 高値の場合アルコール性肝障害等が考えられます。
* LAP 30~80 IU/l 肝臓、腎臓、小腸に多く含まれる酵素です。 高値の場合、肝・胆道疾患等が考えられます。
* 総ビリルビン(T-Bil) 0.2~1.2 mg/dl 総ビリルビンは直接ビリルビンと間接ビリルビンの和で表します。間接ビリルビンの増加は溶血性黄疸で増加し、直接ビリルビンの増加は肝疾患で増加します。

* 人間ドック・生活習慣病コースのみに含まれる肝機能基本項目です。(一般健診コースには含まれておりません。)

膵機能検査

検査項目 基準値 解説
アミラーゼ(Amy) 33~115 IU/l 膵臓と唾液腺に含まれる酵素で、高値の場合急性膵炎等が疑われます。

脂質検査

検査項目 基準値 解説
総コレステロール (T-cho) 140~199 mg/dl 血中のコレステロールの値です。
増加することによって動脈硬化を起こす危険が高くなります。
中性脂肪 (TG) 30~149 mg/dl 増加すると動脈硬化が進みます。
かなり高い場合は急性膵炎を起こすこともあります。
HDLコレステロール(HDL-cho) 男女:40 mg/dl ~ 血管の壁から余分なコレステロールを取り除く役割をします。
俗にいう「善玉コレステロール」です。
LDLコレステロール (LDL-cho) 60~119 mg/dl 末梢組織にコレステロールを運ぶ役割をします。
俗にいう「悪玉コレステロール」です。
nonHDLコレステロール (nonHDL-cho) 90~149 mg/dl 総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値です。
動脈硬化を総合的に管理する指標です。

感染症検査

検査項目 基準値 解説
CRP 0.00~0.49 mg/dl 炎症や組織が破壊されたときに現れる蛋白です。
RF 【 - 】 慢性関節リウマチ患者の血清中には、リウマチ因子とよばれる自己抗体が存在します。 この検査は慢性関節リウマチの80~85%において陽性となりますが、発症初期では陰性に出ることもあります。また膠原病や肝疾患などでも陽性となります。正常人でも老齢になるほど陽性率が高くなります。
HBs抗原 0.9 C.O.I.未満 HBs抗原が陽性ということは、現在B型肝炎ウイルスに感染していることを意味します。
HCV抗体 0.9 C.O.I.未満 C型肝炎ウイルスに感染している時、もしくは過去に感染の既往がある場合、陽性となります。

梅毒検査

検査項目 基準値 解説
RPR(梅毒検査) 【 - 】 梅毒の血清学検査には必ず2種類以上の検査を併用することが望まれます。2法以上が全部陽性の場合でも水痘、SLE等の場合や老年者では特別の疾患がなくても陽性を示すことがあります。
TPHA(定性) 【 - 】

糖尿病検査

検査項目 基準値 解説
ヘモグロビンA1c 0.0~5.50 % 1〜2ヶ月前の血糖値のコントロールの度合いと同じような意味をもちます。
グルコース(GLU) 60~99 mg/dl 空腹時の血糖値より診断しています。 高い場合は高血糖、低い場合は低血糖と診断します。

尿酸検査

検査項目 基準値 解説
尿酸(UA) 2.1~7.0 mg/dl 尿酸の高値の持続は、急性の関節炎(痛風発作)を起こし易くすることはよく知られていますが、その他に腎臓障害を起こす原因となります。

一般血液検査

検査項目 基準値 解説
赤血球数 (RBC) 男性:400~539 万/μl
女性:360~489 万/μl
赤血球には、細胞に酸素を運ぶ重要な働きがあります。この赤血球の数を測定しています。
白血球数 (WBC) 3100~8400 /mm3 白血球は骨髄で産生され、主として体の免疫機能に影響します。 高値の場合炎症性疾患、細菌感染症などを考えますが、血球の種類を観察し、原因疾患の鑑別を行います。 低値の場合はウイルス性感染症や貧血等を考えます。
ヘモグロビン (Hb) 男性:13.1〜16.3 g/dl
女性:12.1~14.5 g/dl
赤血球を構成しているヘモグロビンの量を測定する検査です。
ヘマトクリット (Ht) 男性:38.5~48.9 %
女性:35.5~43.9 %
血液中の赤血球の容積をパーセントで示したものです。
MCV
(平均赤血球容積)
83.0~97.0 fl 赤血球の平均の大きさを表します。
MCV=Ht÷RBC×10
MCH
(平均赤血球血色素量)
28.0~34.0 pg 個々の赤血球の血色素量を表します。
MCH=Hb÷RBC×10
MCHC
(平均赤血球血色素濃度)
32.0~36.0 % 赤血球の容積に対する血色素量の比をパーセントで表したものです。
MCHC=Hb÷Ht×10
血小板数 14.5~32.9 万/μl 血小板の異常は出血性疾患との鑑別も重要で精査が必要です。

その他の血液検査

検査項目 基準値 解説
血液型(ABO式・RH式) 血液型の判定を行います
血清鉄(Fe) 男女:40〜199 μg/dl 体内鉄の総量は4000mg前後で、その2/3は赤血球ヘモグロビン中に、 残りの1/3は貯蔵鉄として肝、脾、骨髄その他の組織に存在しています。 血清鉄は日内変動が大きく、早朝に高い傾向があります。
鉄欠乏性貧血以外に慢性感染症でも低値となります。

循環器系検査

検査項目 基準値 解説
最高血圧 129 mmHg以下 血液の流れは、血管の弾力性・太さ・心臓から送られる圧力や量などで調整されています。このバランスがくずれると血液の流れが乱れて高血圧症になります。 高血圧症は内分泌の疾患・腎臓の疾患によっておこることもあります。血圧が140/90mmHg以上を高血圧と定義しますが、諸条件によって変動しますので出来るだけ同条件で定期的に測定して下さい。 (家庭血圧は135/80mmHg以上を高血圧と定義します。また糖尿病や慢性腎疾患の方は降圧目標が異なることがあります)
最低血圧 84 mmHg以下
KW Keith-Wagener分類は硬化性変化と高血圧性変化を診断しています。
SCHEIE(H) Scheie分類のHは高血圧性変化を診断しています。
SCHEIE(S) Scheie分類のSは硬化性変化を診断しています。
SCOTT(H) Scott分類は糖尿病性網膜症の診断をしています。

呼吸器系検査

検査項目 基準値 解説
胸部X線(正面) X線を使って胸部を撮影します。肺がん、肺結核、肺気腫、肺炎、塵肺といった肺の疾患のほか、心肥大や大動脈瘤を調べます。
胸部X線(側面)
予測肺活量 性別、年齢、身長から計算した肺活量の基準値です。
努力性肺活量 肺の中にいっぱい空気を吸った状態から一気に全部吐き出した時の気量です。
1秒量 努力肺活量のうち、最初の1秒間に吐き出した気量です。
%肺活量 80%以上 予測肺活量を100%としたときの、実測肺活量の%を計算したものです。
実測÷予測×100
1秒率 70%以上 最初の1秒間に全体の何%を吹き出したかを計算したものです。
1秒量÷努力性×100

超音波検査

検査項目 解説
腹部超音波検査 超音波診断装置を使って、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などの形状や状態を観察します。脂肪肝、肝硬変、結石、腫瘍、嚢胞などの疾患を調べます。

消化器系検査

検査項目 解説
上部消化器X線
(食道・胃・十二指腸)
バリウムと発泡剤を飲み、X線で体の向きを変えながら多方向から撮影します。食道・胃・十二指腸の潰瘍やがんを調べます。

骨粗しょう症検査(骨密度測定)

検査項目 基準値 解説
骨密度検査 一定の体積あたりの骨量を調べる検査です。
YAM 80以上 YAMとは骨密度の「若年成人平均値」を100とした場合の検査結果です。

胸部CT検査

検査項目 解説
胸部CT CT(コンピュータ断層撮影)装置で胸部の連続した断面像を撮影します。 通常の胸部X線検査では診断困難な早期の肺がん等を発見できます。肺気腫等の呼吸器疾患全般に対して診断精度の高い検査です。

婦人科検査

検査項目 解説
乳房超音波検査 超音波を乳房にあてて乳腺を映しだし異常がないか調べます。検査をする際はあお向けにベットで寝て乳房にゼリーを塗り検査します。
マンモグラフィ 乳房を圧迫して扁平させた状態でX線写真を撮影します。乳がんの診断には欠かせない精度の高い検査です。痛みを感じることがありますが、痛みの程度には個人差があります。乳房の検査には、他に乳房超音波検査がありますが、それぞれに特長があり、両者を組み合わせることでより正確な診断が可能となります。
授乳中の方(目安として産後6ヵ月且つ断乳後6ヵ月ほど経過して、継続的な乳汁分泌物がなくなってから受けてください)
画像検査をご希望の方は、乳房超音波検査をご検討ください

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