肝機能検査
検査項目
検査項目 | 基準値 | 解説 |
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* 総蛋白(TP) | 6.5~7.9 g/dl | 血液中に含まれているさまざまなタンパクの総称です。 高度高値の場合、多発性骨髄腫、慢性肝炎、脱水症等が考えられます。 低値の場合ネフローゼ症候群、 栄養障害、 肝疾患、 炎症性疾患等が考えられます。 |
* アルブミン(Alb) | 3.9 g/dl以上 | 総タンパクの中に一番多く含まれるタンパクの総称です。 高値の場合は脱水症、低値の場合肝疾患等が考えられます。 |
* A / G比 | 1.20~1.80 | 総タンパクのうちアルブミン以外のほとんどのものをグロブリンといい、そのアルブミン(A)とグロブリン(G)の変化を反映します。 高値の場合は腎疾患や免疫不全症、低値の場合は肝疾患や膠原病などの診断の目安にします。 |
AST (GOT) | 0~30 IU/l | 主として肝、筋細胞内、赤血球内に多く含まれる酵素で、これらの細胞の破壊によって血中に増加します。肝機能障害の診断に有効です。 |
ALT (GPT) | 0~30 IU/l | 肝臓に多く含まれる酵素でASTと同様にアミノ酸を作る働きをします。ASTよりも多く肝臓に含まれ、肝機能障害の診断に有効です。 |
* LDH | 101~224 IU/l | 心臓、腎臓、骨格筋に多く含まれる酵素です。 高値の場合肝疾患、心疾患や血液疾患等が考えられます。 |
* ALP (アルカリフォスターゼ) | 93~344 IU/l | 肝臓、胆嚢、骨、小腸に多く含まれる酵素です。 高値の場合、肝胆道疾患の指標としますが、肝胆道疾患以外の場合もありアイソザイムの測定が参考になります。 |
γ-GTP | 0~50 IU/l | 肝・胆道疾患の目安となる酵素です。 高値の場合アルコール性肝障害等が考えられます。 |
* LAP | 30~80 IU/l | 肝臓、腎臓、小腸に多く含まれる酵素です。 高値の場合、肝・胆道疾患等が考えられます。 |
* 総ビリルビン(T-Bil) | 0.2~1.2 mg/dl | 総ビリルビンは直接ビリルビンと間接ビリルビンの和で表します。間接ビリルビンの増加は溶血性黄疸で増加し、直接ビリルビンの増加は肝疾患で増加します。 |
* 人間ドック・生活習慣病コースのみに含まれる肝機能基本項目です。(一般健診コースには含まれておりません。)
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